内気な視点から考える自信をつけるための最短の方法は背筋を伸ばして歩くことである
自信がつくと自己肯定感が高まり、人生が楽しくなる。しかし、内向的な人や内気な人は自信を持ちにくい。
なぜなら、社会のスタンダードが外交的、社交的な人間を受け入れており、対する内向的、内気な人間は好ましく思われておらず、自己否定に陥りがちだからである。
自信をつけるためにはどうしたらよいのか。
検索に出てくるのは、「他人と比較しない」、「ネガティブをやめる」、「自分の不完全さを認める」、「自分を無条件で愛する」などである。
どれもそれができたら苦労しない話である。
ここからは内向的、ではなく、内気ベースで考えていくことにする。
なぜなら、内気ではなく内向的な場合は社会的に判断されることへの恐れがないため、「他人と比較する」、「社会からどう思われているか気にする」といった特徴が抜け落ちるため、通常自信をつけるといった場合の解決策があてにならないからである。
自信をつけるための最も手軽かつ最短の方法を考える
例により、内気とはどういう性格か辞書を引く。
うち‐き【内気】の意味
[名・形動]気が弱く、人前では、はきはきしない性格。また、そのさま。「内気な人」
出典:デジタル大辞泉(小学館)
気が弱い、はきはきしない性格というのは、自信がないからである。
つまり、他人に自分がどう思われているか気にするあまり、自分の考え方を持てず、はきはきしない性格だ。
なお、内気と内向的を同義に扱う人がいるが、内向的は①興味が頭の中に向かっていたり、②刺激に対して過剰な反応を示したり、③情報や経験に対して深いアプローチを好む人のことである。必要に応じ、以下記事を参照されたし。
自分以外の人からどう思われるかを非常に気にするため、人と比較して自分はどのような状態か(充実しているか等)を確認したり、周りの人と比較するからこそ、少しでも世間とズレるとネガティブになったり、他者からよく見られたいから完璧主義になったり、自分をそもそも持っておらず、他者の価値観でしか生きていないから自分が好きでなかったりする。
そんな人に対して、先にあげた解決法(「他人と比較しない」、「ネガティブをやめる」、「自分の不完全さを認める」、「自分を無条件で愛する」)を実行したとしても、過去の生き方をまるで否定することになり、一層卑屈さが増してしまうのである。
では、何をするのが最も効果的なのか。私が思う自信をつけるための最短の方法は、背筋を伸ばして街中を歩くことである。
なぜ背筋を伸ばして街中を歩くのが効果的か
確かに、「自信をつける方法」で調べれば、先に述べた方法以外に「姿勢を良くする」、「背筋を伸ばす」というものもあった。
科学的に言えば、背筋を伸ばすことにより、脳脊髄液の流れを良くして自律神経のバランスを整えたり、うつ病が解消されたという結果があるようだ。
私は内気な性格を考慮して、背筋を伸ばして街中を歩くことがなぜ自信につながるか考えた。
考察① 背筋が伸びた自分の姿をショーウィンドウで確認する
「他人からどう見られているか」を気にしがちであるならば、実際にどう見えるかを自分で確認してみよう。背筋が伸びた状態で歩いている自分を。
背筋を伸ばすことに常に意識を働かせると、街を歩く世の中の人たちがいかに姿勢が悪いか見えてくる。若い人でも腰が曲がっていたり、首が曲がっていたりするものだ。そんな中、たまに見かける背筋が伸びた状態で歩いている人は男性であれ女性であれカッコいい。
自分も背筋を伸ばして歩く。ショーウインドウに映る自分を見るたびに、自分がカッコよく映っているか確認をする。たまに意識が外れて背筋が曲がっている自分を見るとカッコ悪い。だから、都度伸ばす。
こんなに姿勢が悪い人たちの中で、自分は背筋が伸びてカッコいい。きっと他人から見てもカッコいい。
※行き過ぎると他人を見下すクソ野郎になりかねないが、少なくとも自分が歩く時の行動規範ができ、自分はそうして歩くという絶対的なものが自信につながっている(と思いたい)。
考察② 背筋を伸ばして歩くことにより下を向かなくなる
内気な人はネガティブだ。頭の中で悪い方向へ自分で勝手に考えて解釈してしまう。これは物事のマイナスな側面しか見えていない状態である。
人はネガティブな時、下を向く。なぜなら、人間の五感の情報能力で8割から9割を占める視覚情報を遮断することで、悪い方向へ考えることに集中するためである。
視覚情報が8割以上占めるということは、何かを見ていたら考えられないということだ。逆に言えば、ポジティブな時、深くは考えないで周りの景色を楽しんだりする。
内気な人は歩く時も「どう見られているか」、「なぜ自分はうまくいかないんだ」と考えながら歩いているため、下を向きがちなことだろう(ソースは自分)。
しかし、背筋を伸ばして歩いてみてほしい。胸を張って肩をやや外に巻き、重心をいつもより後ろに持ってくる。お腹を引っ込ませ、首はまっすぐにして歩く。
すると必ず顔が前を向くはずだ。下を向くのは身体的につらいのである。
また、地面ばかりで埋まっていた視界は、色々な世界を映し出す。物理的に視野が広がれば、脳視野も広がるはずである。例えば、ネガティブにうつむいているのは自分だけで街中を歩いている人はみんな楽しそうだ、という情報を認知できるからである。
まとめ
・内気な人が自信をつけるためには、背筋を伸ばして街中を歩くことが最も効果的である。
・理由① 背筋を伸ばす⇒街中に歩いている人たちに意識が向く⇒背筋が伸びている人はカッコいい⇒自分も同様にカッコいい⇒他者から見てもカッコいいはず
・理由② 背筋を伸ばす⇒下を向けない⇒前を向くと世界が広がる⇒人間は視覚情報優位のため、前を向いて歩いたらネガティブな考えに及ばない
※比較をやめたり、不完全な自分を認めたり、自分を愛したりするのはハードルが高いという意味で、背筋を伸ばして歩くことが自信をつけるための最短の方法と位置付ける。
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