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アウトプットできない病の原因を1つずつ潰さんとてするなり

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photo by Stock Up

昨今のビジネス書では、アウトプットこそ至高であり、インプットもアウトプットしながらやらなきゃ身に付かないとか、発信していかないとセルフブランドは高められないとか、考えたことは外に出さなきゃ意味がないとか、色々言われていますが、その多くはアウトプットすることに対する苦手意識について、根本から言及しているものが少ないように思います。

私自身、上記の本をいくつか読み、なるほどと納得した上でアウトプットしようと試みているわけですが、ブログの更新頻度の通り、うまくいっているとは言い難い状況です。日々本を読んだり、考えたりしているものの、手軽にツイートできるTwitterでさえ、やっていないという体たらくなわけです。

アウトプットが必要なことについては、さんざん理解しているつもりですが、どうしても行動ができない。そこで今回は、なぜアウトプットができないのかという原因を洗い出すとともに、解決策について考えていこうと思います。

 

アウトプットとは

アウトプットとは、生み出すことや発信すること、あるいは実績や成果物を意味するかと思いますが、ここでの議論は「発信すること」、特に「インターネットを利用し、特定多数または不特定多数に対して発信すること」としたいと思います。なぜなら、上記ビジネス書等に記載されていることの多くは、WebやSNSを通して社外人脈を作ったり、自分の発言力を高めることにフォーカスされているからです。

 

アウトプットができない理由

では、アウトプットできない理由を考え付く限り洗い出したいと思います。

 

①アウトプットする目的や理由が明確になっていないから

当然ですが、何か行動を起こそうと思ったら、まずその目的を明確にしなければ行動しようとする気さえ起らないでしょう。やりたい!という気持ちで初めて見るのはとっかかりは良いかもしれませんが、続けるというモチベーションにするためには、明確な目的が必要だと思います。目的が明確だとしてもアウトプットできないのは、他の原因がより強いからでしょう

 

②アウトプットする意味を感じないから

そもそも、人に自分の考えを発信することの意味をどうしても見いだせない、と感じているかもしれません。私はこの前MBTI体験セッションを受け、衝撃的だったのですが、外向的な人はある出来事に対して人に伝えるという行為がないと、その出来事が完結したことにならない、というのです。一方、内向型の人はその出来事に対して自分なりの意味付け、解釈ができればそこで完結し、人に伝えるかどうかはどちらでもいいとのことです。内向型の人は、自分が意味を感じたものだけに絞ってアウトプットしていけばいいでしょう。レアな出来事に遭遇したからといって、自分に意味のないものは発信しなくていいのです

なお、MBTI体験セッションは下記を参照してください。感じ方のディスカッションをすることにより、自己認識、他者認識にとても有効でした。

https://www.jppjapan.com/session/

 

③アウトプットする時間がないから

時間がないというと、必ずと言っていいほどプロブロガーからは時間の使い方が下手とか、1ツイート5分の時間も取れないのとか、もっと生産性高く生きようよとか、セイロン(正論)ティーを注がれまくるわけですが、アウトプットする時間がないからの真意は、次の「④アウトプットする優先順位が低いから」に通じます。結局、人間はその時やりたいことをやるようにできていると思われるので、特に最初の読者がいなく、ライティングスキルが低い時に、2時間も3時間もかけて1記事書くのは苦行以外の何物でもありません

 

④アウトプットする優先順位が低いから

初期のブログやTwitterは緊急度と重要度のマトリクスでいえばどちらも「低」です。本業として行っている仕事の方が重要度は高いですし、突然飲みに誘われれば、そちらのほうが緊急度が高いわけです。家に帰って疲れた場合は、休むことの方が重要度が高いので、アウトプットの優先順位は押しやられ、最後は就寝に負けて今日もアウトプットせずじまいになるわけです。これを打破するには、どちらかのレベルを上げる必要があります。緊急度はよほど売れっ子にならない限り上がらないと仮定し、自分なりの重要度を高めたらよいのではないでしょうか。そうなると結局のところは、「①アウトプットする目的や理由が明確になっていないから」に戻ってしまいます。

 

⑤アウトプットすることがないから

これもよく言われることであり、アウトプットなんて何でもいいんだよーなんて言われるわけですが、やっぱりクソみたいな発言をして何の反応もない場合は落ち込むのが人間の性です。インスタなんかで充実した生活を見せびらかさなきゃという使命感に駆られると結局長続きしないみたいなことがありますが、かといって普通の生活を誰が見るのかというジレンマに陥るわけです。そうなってくると、とどのつまり、このアウトプットは何のためにやって、これをすることでどうなりたいのかが先に来てしまうわけです。先のインスタの例でいえば、「充実した生活を見せたい」あるいは、「充実した生活を見せることによって、どこぞの企業からブランドマーケティングのオファーを受けたり、モデル活動をしたい」という目的があるから、普通の生活は見せないわけで、そうなれば自ずとアウトプットすべき内容が決まるのです。つまるところ、アウトプットすることがないというのは、アウトプットする目的を見失っていることにほかなりません

 

⑥アウトプットした後に批判されるのが怖いから

批判された後に考えるべきことです。アウトプットの量が足りない時点で、ほとんどの人に見られず、チラシの裏状態になっています。チラシの裏を家に置いておいて誰が見るのでしょうか。これが、DMや電柱に貼りまくる作戦に切り替えた場合は見てくれる人が多くなりますが、それでもあえて批判する人はほとんどいないと思います。そこまで興味がなければ、批判する時間がもったいないからです。つまり、有名になってから考えればいいことを悩むのはやめましょう

 

⑦自己肯定感が低くてアウトプットに自信が持てないから

自己肯定感が低い場合は、上記「⑥アウトプットした後に批判されるのが怖いから」と同様、批判されるのを恐れたり、そもそもどうせ自分が何か言ったって意味ないしなとか、どうせ誰の役にも立たないから言うのやめとこうとか、そういう考えに至りがちです。ここで考えたいのは、そもそも現代において新しい知識はほとんどないということです。何かを調べたいと思えばすぐに本をダウンロードできるし、Wikipediaを見れば大体の情報は手に入ります。では、なぜブログやSNSが見られるかというと、その人の価値観に基づく解釈だったり、一旦かみ砕かれた内容に興味があるわけです。確かに、同じ考え方をする人は多くいるかもしれませんが、一方でその考え方の結論に行きつく過程には様々な価値観が絡んできます。そのため、誰かしら、価値観の要素が多く一致した人にとっては、有益な情報となると言えるでしょう。

 

⑧アウトプットによる身バレが怖いから

Twitterは本名でやるべきか、やったらメリットがあるよといった類の記事をいくつか見かけますが、一つ言えるのは、身バレして困るような内容は書かなければいいだけかと思います。身バレしたときに、「ねぇねぇこれあなたでしょう?」とか、「こんなん書いてるの、まぢキモ」とか言われるかもしれませんが、そんなことをいう人はそもそもアウトプットをしていなくとも自分のことをよく思われていません。自分の人生において、そのような人たちの言動によって一時的に凹むことと一生生産活動を行わないことを天秤にかけたら、答えは一目瞭然です

 

⑨アウトプットに完璧を求めるから

 自己肯定感が低いことと似てしまいますが、アウトプットに完璧を求める場合は、自分が完全に納得しない限りアウトプットできないか、アウトプットしたとしてもすぐに削除してしまうでしょう。しかし、よく考えてみてください。完璧なものはこの世に存在しません。完璧という言葉を辞書で調べてみると、「一つも欠点がなく、完全なこと」とあります。自分が考えて出したアウトプットは、異なる価値観を持つ他者によって解釈されます。そのため、例えばある製品の良い点について書いたとしても、他の人にとってはそうではないかもしれません。また、事例をたくさん挙げてわかりやすく書いたとしても、他の人にはかえってややこしくなっているかもしれません。すなわち、自分が完璧に書けたからアウトプットした、ということほど読み手のことを考えていないに他ならないのです。なんとおこがましいことでしょうか。

 

⑩アウトプットすること自体に気持ち悪さを覚えるから

 よく言われていることや正論だけど机上の空論などをドヤ顔でいうことに対し、嫌悪感を抱く場合があります。これは「⑥アウトプットした後に批判されるのが怖いから」や「⑦自己肯定感が低くてアウトプットに自信が持てないから」に通ずるところがありますが、さも自分が初めて世の中に意を呈してやったぜ感がハンパなくダサく感じてしまうのです。これは結局のところ自意識過剰なのですが、その嫌悪感から書いては消してを繰り返し、ついぞ投稿しないということがあるのです。これに対する考え方としては、「⑨アウトプットに完璧を求めるから」で示した通り、自分の考えなんてものは正解でもなんでもなく、一つの見方に過ぎず、その解釈によって救われる人もいれば、異論を唱える人もいると認識することではないでしょうか

 

結論として、どうすればアウトプットできるようになるのか

最も大事なことは、アウトプットする目的を自分なりに明確にすることです。目的が有名になるためだとしたら、テーマは何でもいいのでしょうか。決してそうではないかと思います。自分の目的や理由を細分化し、明確にすることが続けるモチベーションになります。

次に考えるべきは、自分の考えは決して完璧ではなく、一つの解釈でしかないから、異論を唱える人もままいるだろうが、救われる人もきっといるはずだと信じることです。正解なんてどこにもないのだから、肩肘張らず、自意識過剰にならず、自分の思ったことを、でも誰かしらのためになることを書きたいものです。

 

以上