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考えすぎる人は現実世界に降り立とう

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photo by Stock Up

考えすぎる人は、考えすぎるが故に雁字搦めになり、結局行動しないという結論にたどり着くことがあるのではないかと思います。しかし、行動をせずに一人で考え抜いた結論は、往々にして間違っていることもあります。結論が間違っているかどうかも確認せずに、自分の考えは絶対的なものだと結論付け、結局行動しないということは、人生における経験値が増えず、ずっと一人の殻の中で生き続けることになります。

しかし、自分の性格なんだからしょうがない、と思うこともあるわけですが、少しでも改善するために、考えすぎる人の思考と現実世界とどう折り合いをつけるかということについて書いてみたいと思います。

 

考えすぎる人の特徴・思考

ここで考えすぎる人の特徴を網羅的に書くのはあまり意味がありません。それは、コールドリーディングのようなもので、そんなもんわかっとるわとなるからです。最終的に行きつくところを端的に言えば、考えすぎる人は、ズバリ心配性なのではないでしょうか

考えすぎる人と聞いて、楽観的な方向へひたすら考える人や、小難しい哲学やら宇宙心理を考えるような人のことは想像しません。日常社会において、「それは考えすぎだよ」と言われる場面は、あらぬ予測をして、その選択を辞めるべきと決断、提案するときでしょう。

そのように考えると、考えすぎる人の特徴や思考は、何手先の未来も悪い方向へ予測することを習慣としていることになります。

例えば、入学後や就職後の自己紹介でヘマしたらどうしよう、好きな人に告白して振られたらどうしよう、ジムに入会して続かなかったらどうしよう、引っ越してみて合わなかったらどうしようなどなど。

考えすぎる人は、どうしようという不安に襲われて、具体的にどう行動するかという思考を停止することが多いかと思います。「いや、どうするか考えているんです」という人がいるかもしれませんが、大体は同じ考えの行ったり来たりであり、前進していないことも多いのです。なぜなら、ヘマをしない確率を100%にすることも、振られないようにする確立を100%にすることも無理だからです。

 

考えすぎることのデメリット

このようにどうしようどうしようと考えてばかりいるとどういうことが起こるかというと、①チャンスを逃します、②自信がなくなり、より偏った思考になります、③ストレスが溜まっていきます、④自分の殻に閉じこもり、自暴自棄になります。

 

①チャンスを逃すことについて

自分が考え切るのを待ってくれるほど世の中は悠長ではありません。適切な時期に告白しなければ、受け入れてくれるはずはないのですが、どうしようと考えている思考の中には、思考時間が計算に含まれていないのです。

 

②自信がなくなって、より偏った思考になることについて

考えているうちは、想像力を膨らませ、起こりそうもないリスクに備えるわけですが、実際に考えてもみなかったことが起きると、うわー、あの時考えておけば…などと自分を責めるのです。その時の最善の選択肢を取ったにもかかわらず、想定外のことが起こると、自分の軽率さを責めるのです。上述のように、あらゆることは100%カバーすることはできないのに。自分を責めた結果、自分の考えや行動に自信がなくなっていき、さらに肥大な想像力というか、ネガティブな思考を強めていくのです

 

③ストレスが溜まることについて

ただでさえ、考えすぎる人はストレスが溜まりやすいと思います。脳を使うのだから当たり前です。そして、100%の答えがないことを延々と考えるため、とても疲れます。そんな中で、自信を失っていったらどうなるのでしょうか。

 

④自分の殻に閉じこもり、自暴自棄になることについて

もう外の世界とは関わりたくなくなるでしょう。だって、すでに誇大な妄想癖が出来上がっているのに、現実世界はちっとも考えた通りにならないんだから

 

現実世界への着地法

このままでは、考える人が存在意義がないみたいじゃないですか、となるわけですが、そんなことはありません。新しいものを生み出すためにも、世の中を秩序立てるためにも、絶対的に考えすぎる人の力が必要なのです。なんとなくですが、古代ローマでも、戦国時代でも、参謀には徹底的に考えすぎる人たちがついていたと勝手に思ってます。法律家とかもそうでしょう。なんも社会へのインパクト考えない人たちで法律を考えられていたのではたまったもんじゃありません。

現実社会で活躍する人と自分の殻に閉じこもることの決定的な違いは、現実的に地に足がついているかどうかにほかなりません。この世のほとんどあらゆることは100%がない世界でできており、1か100かの単純な計算式では成り立っていないということです。

定年後に年金のほかに2000万円必要ですと言われてうわーどうしようどうしようという人はまさに地に足がついていませんが、評論家が自分の現在の生活費を計算に入れればもっと少なくなる人も多くなる人もいるのでまずは自分の支出を計算しましょう、というのもほとんど意味をなさないのです。なぜなら、数十年後に未来なんて全くわからないからです。確かに、定年後の余力資金は必要です。しかし、予測ができない以上、今考えられるベターな選択肢を取り、都度修正していくことの方がよほど地に足がついていると思うわけです。

すなわち、ここで言いたいのは、その都度ベターだと思える判断をしたら、それ以上不必要にどうしようなどと考えず、行動し、軌道修正すべきことが出てきたら方向を変えればいいという至極当たり前のことです。とは言いながらも、失敗や批判が怖いんですということもあるでしょう。しかしです、失敗したら修正できますが、どうしようと考えているうちは取るべき策がありません。どちらが怖いでしょうか、一時の失敗と一生自分の殻に閉じこもるのと

現実世界に降り立つためには、現実世界で行動しなければなりません。一つ行動したら、知見が広まり、それが思考に深みを与えます。そのプロセスを経ず、ずっと考えたところで、前には進んでいないのです。

 

結論

ここに書いたことを10年前の自分に言ってあげたいです。

 

以上